ずっと忘れないよ

2021年は病気の子猫の保護が多く、譲渡会に参加する前に虹の橋のたもとへ旅立った子もいました。
保護する段階から状態が非常に悪くて、保護をしなければ自然淘汰されてしまいそうな子もピリカでは保護をして医療をかけて元気になるように力を尽くします。
それでも力及ばず亡くなってしまう子もいますが、寒いお外で苦しんでひっそりなくなるよりは、少しの間でも人間の愛情を受けて暖かい場所でお腹いっぱいご飯を食べてお空に昇れば少しは幸せかなぁ~と。

あなたが生きた証を残してあげたい。
そんな思いでブログを書きました。

かぶとがにくん
2021年6月保護兄妹はかにしりーず。

大きな公園でご飯をもらっていた母猫3匹ら生まれたと思われる6匹を保護をしました。
状態は非常に悪くてみんな猫風邪をひいていて目も鼻もぐちゃぐちゃでガリガリ。
生後5週から6週。

かぶとがには保護をした時から呼吸がおかしくて、レントゲンを撮ってもらったら肺に穴が空いている肺気胸でした。
空気が漏れるので苦しくなります。
呼吸が苦しいので、ご飯の食べも悪く兄弟と同じような動きができずにいつも隅っこにいる事が多かったです。
成長と共に穴が塞がればいいんだけど、今は特に何もできない。
あまりにも他の兄弟と差が出始めたので、家猫エリアに移しました。
すると、ご飯もよく食べるようになり大人猫の中でのびのびと楽しそうに動き始めたのです。
たまに動き過ぎて苦しくなったりしましたが、その時には病院で酸素BOXに入って何とかしのぎました。
このまま成長してくれたらなぁ〜

兄弟達は状態がよくなり譲渡会にデビューしました。
その時も苦しくて病院に預かってもらいました。
段々苦しくなってくる頻度が増えてきて、病院に駆け込む事が多くなりました。
体重も増えて成長してくるとともに穴も大きくなってきたのか?
家猫達のあとを楽しそうに追いかけている姿をみて
「こんなに可愛いのに、なぜ?」
過酷なお外生活から保護をしてこれから幸せを掴むはずなのに。

7/28朝から苦しそうで泡を吹き出したので仕事に行く前に病院へ預けた。
待合室でも苦しくてヒュウヒュウ言ってよだれがでていたので、これは危ないかも?
酸素室に入り落ち着いていたようですが夕方急変して電話がかかってきました。
もう危ないから来れますか?と。
急いで仕事場から戻りましたが、間に合わなかった。

虹の橋のたもとへ旅立ってしまいました。
保護から1ヶ月ちょっと。
生後14週でした。
小さな体で頑張ったかぶとがに。
成長した姿を見たかったなぁ。
お空の上ではもう苦しくないからたくさん走れるね。
天使のような愛くるしい笑顔はずっと忘れない。
かぶと、大好きだよ。
カーテンで遊んで疲れたね。
大人猫のベットで。
かぶと小さいなぁ~
保護された日。
みんなグチャグチャ
はなごいちゃん
2021年7月保護
生後4〜5週300グラム

卒業生の猫親さんからの連絡で、いつも同じ場所にいる子猫を保護したい。
兄弟は元気に動いてるけど、その子だけあまり動かないと。

保護をした子猫はとても小さくて、両目が目やにでふさがっていて呼吸がおかしかった。
ちょうど肺気胸のかぶとがにを見ていたので、すぐに変だと解りレントゲンを撮ってもらった。
背骨がひどく湾曲していた。
肺が膨らむスペースが少ないため、苦しい。
レントゲン写真を見て愕然とした。
成長できるのか?

ピリカでは保護をした猫がどんな状態でも最善を尽くして医療をかけてお世話をする。

はなごいも治る見込みはないかもしれないけど、少しでも希望があれば治療をしようと、副代表の家に移動して酸素ボックスをレンタルしてその中で生活するようにした。
副代表はあまりにも小さくて弱々しいはなごいに目薬やご飯をあげることが怖くてできなかったが、
「やらないと死んじゃうよ」と、
やり方を教えて頑張ってお世話を続けてくれました。
保護をしなければ数日以内には自然淘汰されていた命を助けたのだから、人間が頑張って治療をしてあげなければ。

体重も少しずつ増えてきて、片目も少し開いてきました。
酸素ボックスにいるときは楽そうでしたがよく動くようになり、外にいる時間も長くなってきました。
小さいながらも一生懸命生きている姿に「はなちゃん、凄いね、可愛いね~」と
スタッフ一同、はなちゃんの毎日の報告を楽しみにしていました。

そんな中、肺気胸のかぶとがにが急変して虹の橋のたもとへ旅立ちました。
それから9日後の朝早くに副代表から連絡があり、
「はなちゃんが息をしていない」
さっきまでご飯を食べてたのに。
副代表の腕の中で短い生涯を閉じました。
生後5〜6週。

副代表は自分を責めていましたが、やるだけの事はやったからお腹いっぱいで丸々してお空にいけたんだから。
もう苦しくないしね。
二人とも頑張ったよ。

可愛いはなちゃん。
生まれ変わってまたピリカにおいでね。

上のレントゲンが通常の背骨
下がはなごいのレントゲン。
保護された日
目も開かなくて、ほとんど動かなかった。
酸素ボックスの中で。
体重増えたね~

NPO法人 保護ねこ ピリカ

静岡県裾野市で保護ねこの譲渡会を開催するボランティア団体です。 ボランティア団体立ち上げから5年、活動の幅を広げて社会的地位の確立のため 2024年4月3日に特定非営利活動法人 保護ねこピリカとして設立しました。 保護猫を家族に迎えたい方で気になる猫ちゃんがいましたら、譲渡会時でなくても問い合わせメールから連絡して下さい。 問い合わせは hogonekopirica@gmail.com

0コメント

  • 1000 / 1000