2020年6月
スタッフ経由で仔猫の保護依頼がきた。
他の団体でお手伝いしていた時に知り合った方の、知り合いさんのお宅にとりもちがべったりついたガリガリに痩せた仔猫が家の中に入ってきて力尽きて倒れたと。
私の所に連絡がきてピリカで保護するまでに1日たっていた。
体半分がとりもちでベタベタだったため、保護した日に洗ってくれましたが、全部は取れず。
ご飯もパウチを少し食べたようでしたが、下痢をしていました。
状態は非常に悪くて、すぐに病院へ連れて行きました。
420グラム、生後5週くらい。
サビ猫のメス。
先生に状態を話して診察してもらいましたが脱水症状はなかったので、ベタベタを取るために再度洗う事に。
とにかく食べさせて温めないといけないので、カイロをいれて毛布をいれて、強制給餌でミルクとスペシャルフードを流し込みました。
自力では少ししか食べれませんでしたが、他の仔猫をみて部屋の中を歩いたりしていたので大丈夫かな?
と思ってました。
夜中も心配でミルクをシリンジであげて何とか夜を越しましたが片目が腫れて膿が出てきていました。
ちょうどその時期はコロナウィルス感染防止のため、仕事が在宅で週2の出勤でその日は出勤日でした。
娘が大学がオンラインになったため家に戻って来ていたので、出勤する前に病院に寄って目の治療と少し脱水症状が出てるから
点滴をしてもらいましたが、体温がかなり低くなっていたので先生も「うーん」と。
とりあえず娘の部屋にケージをうつして暖かくして様子を見てねとお願いして出勤しました。
5月に保護したやまめが、120グラムで生後10日くらいで目から膿が出てきて首はちだらけでしたが、何とか生き返りました。
4兄弟姉妹で保護したこうなごも、他の兄弟より小さく猫風邪がひどくて、ご飯も食べずに4日目に点滴をしてからようやく食べ始めて何とか復活したので、この子も大丈夫だろうと。
夕方仕事が終わり、娘に様子を聞くと昼間は起きてたけどご飯は食べなかったけど動いてる。
今も大丈夫だよと。
急いで帰ってる途中に、娘から電話が入り
「らんちゃんが息をしていない」
他の猫達のご飯をあげに30分ほど目を離した時に息を引き取ったようでした。
間に合わなかった。
家に戻ると娘が抱っこをしていて、まだ暖かく寝てるようで信じられず、娘と二人で泣きながら体をさすり「らんちゃん起きて!!」
助けられなかった。
うちにきて2日。
昨晩は他の猫達と一緒に廊下を歩いたりして家猫になったのに。
ピリカの保護猫として、名前はすぐにつけた。ピリカの保護猫は魚の名前。
「らんちゅう」
らんは生後5週くらいで親と離れとりもちの罠にかかり、多分そこにしばらくいたのかも?
体半分にベタベタがついてるのに自力で抜けれないと思うから、人間が剥がしたのかも?
それでもフラフラになりながら人間に助けを求めてきた。
助けたかった。
体重があるから、週数がいってるから大丈夫とはいえない。
生まれつき何らかの障害を持っているかもしれない。
今年の春に保護した猫達は状態の悪い猫が多かった。
病院の先生と連携しながらできるだけ治療をしていますが力及ばない事もあります。
外で生活するのがどんなに大変なことか。
産まれてきても生き残れない。
不幸になる命を少しでも減らすように、やはりTNRは大事だと思います。
らんちゃんの死を無駄にしないように、まだまだ精進していかなくちゃ。
お空に登ったらんちゃんは、小さい缶に少しの骨だけで我が家に帰ってきました。
昨年亡くなった我が家の守り神の愛犬ジャック(享年15歳)の隣でピリカの保護猫達を見守っています。
サビ猫らんちゅうはずっとピリカの猫だよ。
仔猫の保護と譲渡が一段落ついたので、らんちゅうが生きていた証を残したくて書きました。
保護と世話がピークの5月〜9月までは、ブログを書く時間がなくて…
書きたい事はたくさんあるから、ぼちぼちとあげていきます。
娘の膝で他の仔猫を見てる
長毛だから肉付きがよく見えるけど、触るとガリガリ。
頑張って歩いてた。
後ろの黒いのはこうなご
綺麗なお花に囲まれてお腹が空かないようにご飯を持って、お空に行きました。
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